チルドレン

なにかこう、気分転換がしたいなぁ、と部屋そうじ。本棚を整理してて、ふと目に留まったのが、伊坂幸太郎の小説『チルドレン』。気分転換がしたい、そんなテンションに一番合うかもな、と久々に読み進めてみたりしてた。

他の伊坂作品とおんなじで、パズルのように散りばめられたピーズが繋がっていくプロセスが絶妙で、ミステリ的な要素もありながらも、ヒトの生き死にがテーマになっていないミステリなところが、なんといっても好きな作品。

ネタバレした状態で読み直したとして、はたして楽しめるのかなぁ、と思いながら読み進めていたんだけれども、あら不思議、すごく楽しく読めた。むしろ、はじめて読んだときの記憶が徐々に蘇りつつも、新たな発見(伏線)が散りばめられているのに気がつき、楽しさが倍増したくらい。

“黄金時代は〜”という下りに、いろんなキモチが錯綜しちゃったけれども、それも含めて楽しめた。なによりもココロに響いたのが、  

あれほど「普通」に振る舞うなんて、普通はできない。

というフレーズだったりする。あの日大阪のステージに立ったという、彼女の姿を重ね合わせたりしながら。

チルドレン

チルドレン


この小説に時折出てきて、それがそのままこの作品を言い表しているように思えるのが「颯爽」というコトバなのだけれども、そんなイメージにぴったりだなと思えるBGMはこの曲、Robert Miles の『Children』

エレクトロニカな旋律に身を委ね、トランスしちゃうチャーミーなヒトとロッキのオンナノコたち、娘。チルドレンのハッピーバースディ!


合言葉は“ザ!鉄腕!DASH !!”ってなノリで。