Genius
いつまででも待ってるよ、とのぞんでいたところへ、とつぜん「さようなら」なんてシリアスに言われると、それはやっぱり、いろいろ身体の中で波紋は広がる。気づいてみたら、時間だけはただ過ぎてって。そのことにあえてふれずに、とも考えたけれど。だけど、このままじゃ先に進めないぞってことでここに書き記してたりする。
ここで、まぎれもなく“天賦の才”を持ち合わせていたあいぼんのことについて、その破滅的歌詞と、艶っぽく甘いフェロモン声なところが、聴いていて苦しいんだけれどなぜだか心惹かれる Syrup16g の『天才』にある歌詞みたく「何か悟ってそうなこと」を披露できたらいいのかも知れないけれど、そんな披露できる術を持ち合わせてない。ただ、いろいろと、再確認した。いままで思ってたことを、いろいろと。
悟りなんて開きたくない。と、やっぱり思う。幻視と言えば響きはいいけれど、「至高の世界」へ、スゥーっと移行するということは、「この世界」から取り残されてさまようということだ。包含は排除であり、排除は包含なのだ。
だからいま、いろいろ思っていて、とりあえずは音楽に包まれてボォっとしていて、寂しさでいっぱいな波紋は、ずしりと胸の奥の方まで、しっかりうずいてて。
このあいだ、いつも通る並木道の桜がワァっと咲き乱れてるのをみたとき、いまでも観るとホッとする PV の映像をその光景にリンクさせながら、「ああ さくら満開」ってフレーズ蘇って、サクラに包まれてる情景を思い描きながら、ボォっとして。
「ねえ さくら満開 好き過ぎるわ」って、あらためて。
これから先もきっと訪れるだろう、ふとしたときに彼女のことを思い出す、そんな感覚を大切にしよう。って、いまはただ、そう思ってたりする。
あいうぃっしゅ & W ピース!
天才だった頃の俺にまた連れてって
いつのまに
どこで曲がったら良かった?どこで間違えた?
教えてよ
誰もいないこの国なら王様にでもなれる
そうもいかねえ
後から向こうから端っこから陸海空
遊ばない カラまない 力合わせたくない
チェインソウ 冴えまくる刃
12時間使用でも平気さ
めい想してる暇ないや
何か悟ってそうな事を言え
〜Syrup 16g「天才」〜